10. Speedies – Speedy Delivery

2020年3月28日

「風貌だけ見れば流しのサーカス団。明らかに他のバンドとセンスの角度が違う」

パワーポップの中でも王道の甘いポップソングを歌うバンドもいれば熱く男気のある曲で燃えるようなバンドもいますが、今回紹介するのはどちらのタイプでもなくポップはポップですが掴みどころが無く他のバンドと比べてポップへの解釈が違うような極めて珍しいバンドSpeedies。メンバーの写真やPVを見てもサーカス団と疑うような配色の服装、化粧をしたメンバーの顔、曲はポップですが構成がどことなく不思議で一度好きになった時から定期的に聴いてしまう魅力がありますね。

「屈折した湾曲ポップの申し子Sparks」
「素晴らしいSparksフォロワーのパワーポップバンドQuick。ジャケットからしてセンスが斜め上をいっている」

アプローチの方法はいろいろあると思いますが、「湾曲ポップ」と聞いてすぐに頭に浮かぶ2バンド。曲の構成や転調の多さ、絡みつくギターソロの妙は天下一品。売れているバンドに対してどこ吹く風で一貫して自分達のポリシーを通しているバンドほどかっこいい物は無いですね。(たしか日本のバンドCAR10も影響を受けたバンドの1つにSpeediesを挙げていましたね)

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Speedies – Speedy Delivery (2007 Radio Heartbeat)

「未発表の曲も含め全ての曲がハイレベル」

当時7インチ2枚で終わってしまった短命バンドのありがたすぎる編集盤のリリース。Radio Heartbeatは当時かゆいところに手が届くようなバンドの再発や編集盤をリリースしていましたがいつの間にかリリースしなくなってしまいましたね。(Quickも再発してる・・・)
素晴らしい2枚の7インチ「Let Me Take Your Foto」「Something On My Mind」は「Shake Some Action」等の有名なオムニバムに収録していて聴ける機会はあったんですが他の曲もこれほどまでにハイレベルだと当時はかなりの人気があったんじゃないでしょうか?ドライブ感バッチリの曲の数々、人を食ったように伸び縮みするボーカル、なかなか他のバンドでは味わう事ができない魅力がたくさんあります。

編集版のCDであれば探せば安く見つかるかもしれません。たしかこれがリリースされた直後?ぐらいに再結成してYoutubeにもライブ動画が見れますが変わったメンバーの風貌に少しショックだった覚えがあります。

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