13. Polyrock – S/T

2020年4月15日

「Devoと比べると地味だけどNewwaveなのにリッケンというのがポイント」

「Devo好きな人はこのバンドもオススメ」という話になればいつもでてくるバンドの一つが同じくアメリカのNewwaveバンド「Polyrock」。と言ってもシンプルながらどこかひねくれている曲構成、素っ頓狂で普通過ぎず・行き過ぎずを繰り返すボーカル、全体的にダークっぽさも兼ね備えたバンドでもあるのでDevoとはまた違った顔を見せてくれるバンドです。

どの曲もハイセンスで飽きさせないのですが、代表曲がなくリリースしたアルバムも大名盤一歩手前で終わってしまった事が本当に残念でなりません。メンバーが地味だったからいけなかったのかな、でも相手がDevoじゃちょっとかわいそうだなと思ったりもします。

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Polyrock – S/T (1980 RCA)

「アートっぽくもありダークさも兼ね備えた名ジャケット」

1980年にリリースされたこのアルバムですがDevoよりかはTalking Headsの方が近いです。ですが上にも書いた通り代表曲が無くなかなかコメントを書くのが難しいアルバムでもありますね・・・。でも1曲目「Romantic Me」を聴いた瞬間、メンバーが5人いるとは思えない程のミニマルな曲に感動。淡々と同じリズムで進み、極力抑揚を抑えた楽器に若干「Neu!」のような印象もあってこの曲はすごいハマりました。ですが他の曲はリズムが速すぎてそれについていく電子音が逆に邪魔になってしまったり、極端にダークに振ってある曲があんまりバンドと合ってないような気もします。このバタバタ感はXTCに感じられるものとは何かが違いました・・・。

そんなこのアルバムですが2007年に初CD化という事で再発されています。当時の日本盤LPでは鈴木慶一氏がライナーを書かれているみたいですが、ジャンルやバンド等どこからの影響が入っているのかを解説しているのであればぜひ読んでみたいライナーです。

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