14. Our Daughters Wedding – Nightlife The Collection

2020年4月25日

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「かっこよすぎるアー写、やっぱり喧嘩は強そうではないですね」

テクノポップと言われれば一番最初に頭に浮かぶのがバンドがこの「Our Daughters Wedding」。イギリスやヨーロッパに比べるとテクノポップバンドは数が少ないアメリカですがクラフトワークによって開発された電子音楽の波が海を渡って東海岸に辿りついたのは1980年の事。今ではニューウェーブ/テクノポップクラシックとなった「Lawnchairs」をリリース、バンドは順調に大きくなりOMD、Talk Talk、U2、Depeche Mode、Duran Duran等のバンドのサポートとしてツアーをするまでになりましたがアルバムリリースも2枚止まりで解散してしまった不運なバンド。

やはり重要なのはこのバンドがアメリカのバンドという事でクラフトワークやデペッシュモードの影響がこれほどまで大きかったという事、当時Our Daughters Wedding以外にテクノポップバンドはいなかったのかまだまだ知りたい事が山積みにあります。

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Our Daughters Wedding – Nightlife The Collection (2006 Almacantar Records)

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「テクノのレコードはメンバーが映ると途端にダサくなる」

まさかこのバンドのベスト盤が出てるなんて夢にも思っていなかったですしリリースされていても情報が全く回ってこなかった為この音源の存在さえ全く知りませんでした・・・。2006年にひっそりとリリースされたまさかの22曲入りデジタルリマスターベスト盤。正直これがあればODWの全てが分かります。正直22曲もずっと聴いてると胸やけするぐらいです。聴いた事がない曲もあったんですがやっぱり「Lawnchairs」の一発屋ではなかったんだなと再確認しました。

メンバーのパートとしては、「電子パーカッション/シンセ・ボーカル/シンセ」という割り振りで当時は初期のDepeche ModeやOMDとよく比較されてたみたいです。1981年にリリースされた5曲入り12インチ「Digital Cowboy」は「Duran Duran」「Human League」とこの時代の数々の音源をプロデュースしている「Colin Thurston」。

「これはすごい!Duran Duranのサポートするぐらいだから売れてたのかなぁ」

「Lawnchairs」の他にも佳曲はかなりあって「Nightlife」のような甲高い電子音が飛んでくる曲もいいですね。しかしOur Daughters Weddingの魅力は何と言ってもKeith Silvaのボーカルにあると個人的には思います。ボーカルが入るとよりドラマチックな曲に仕上がる声質は色っぽくもあり惹かれる魅力があります。

正直このバンドがイギリスやドイツにいたら?Depeche Modeと一緒に動いたりMute Recordsからリリースされていたらかなり大きな存在になっていただろうと想像できるぐらい可能性とセンスを持った偉大なバンドだったと改めて思うわけです。

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