9. The Shivvers – ST

2020年3月23日

「ジルの歌声はもっと多くの人に届けられるべき」

パワーポップ最高峰のバンドを挙げるとするならば必ず名前が出てくるアメリカはミルウォーキーのバンド「The Shivvers」。7インチ1枚のみのリリースながらも今でもこのバンドの虜になっている人は世界中でも数知れず。言ってしまえば境遇はProtexと似ているところがあるかもしれませんね。リリースは少ないながらもオブスキュアバンドの一つと簡単に言えるクオリティではありません。Youtubeで見れるライブ動画を何回繰り返して再生した事か。

そんなShivversですがこれもProtexと同じく「Sing Sing Records」から2014年に編集版がリリース。以前「Hyped To Death」から出ていた編集版CD-Rよりは曲数が少ないですがShivversの曲をレコードで聴ける幸せ、見開きのポスター入りなどパワーポップ好きには歓喜の内容で素晴らしいリリースでした。しかしすぐに廃盤となりこれもまたまた「Bachelor Records」から2020年3月にリイシューが決定、そしてリリース。1000枚限定という事でまたすぐに廃盤になる可能性があるので確実に手に入れてもらえればと思います。

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The Shivvers – ST (2014 Sing Sing Records / 2020 Bachelor Records)

Protexと同じく幻のアルバムだったり編集版がリリースされても廃盤→リイシューという流れは素晴らしいバンドだったことの裏付けかなと思います。めでたく今回「Bachelor Records」から編集盤がリイシューされるという事で本当に嬉しく思います。それと2019年にはShivversの7インチ「Teen Line」がまさかのジャケット3色でリイシューされたという事も事件の一つだったと思います。(これは本当に即完だった・・・)。

内容の方は私がコメントするのもおこがましい程に素晴らしく、ジャンルとか関係無しにこのバンドに出会えてよかったと素直に心から思います。中でもやっぱりボーカルのジルの歌声にやられた人がほとんどじゃないでしょうか。愛くるしく透き通った声の持ち主のジルの姿は凛としていて男4人を従えて歌う姿は女性ボーカリストの中でも一番かっこよく映った事を今でも思い出します。

そんなジルですがソロアルバムもリリースしています。ピアノ主体のじっくりと聴かす曲がほとんどですがこの声が聴けるだけでも感動。ファンの方もそうでない方も、一度聴いてみてはいかがでしょうか。

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